外壁隙間コーキングとは?適切な補修と業者選び2025.07.12

外壁のひび割れや剥がれ…それは、家の健康状態を示すサインかもしれません。
知らないうちに進行する外壁の劣化は、雨漏りや建物の寿命短縮に繋がる深刻な問題です。
しかし、適切な知識と対策があれば、安心して暮らせる住まいを守ることができます。
今回は、外壁の隙間コーキングの劣化原因から、効果的な対策、そして専門業者への依頼方法までを分かりやすくご紹介します。
早期発見と適切な対応で、大切な住まいを長く守っていきましょう。
Contents
外壁の隙間コーキングの劣化原因
シリコン系コーキングの劣化原因
シリコン系コーキングは、耐水性や耐久性に優れている一方、紫外線に弱く、経年劣化により硬化し、ひび割れや剥がれが生じやすくなります。
また、伸縮性が低いため、建物のわずかな動きにも追従できず、亀裂が発生する可能性があります。
特に、直射日光が当たる場所では劣化が加速します。
ウレタン系コーキングの劣化原因
ウレタン系コーキングは、伸縮性に優れ、建物の動きに追従しやすいのが特徴です。
しかし、紫外線に弱く、経年劣化によって硬化し、ひび割れや剥がれが発生します。
さらに、ブリード現象(コーキング材から可塑剤が滲み出す現象)を起こしやすく、表面がベタつき、汚れが付きやすくなるというデメリットもあります。
劣化を早める外的要因
紫外線、風雨、温度変化といった外的要因は、コーキングの劣化を加速させます。
特に、海沿いや降雪量の多い地域では、塩害や凍結融解による影響を受けやすく、劣化が早まります。
また、大気汚染物質が付着することで、コーキングの寿命を縮める可能性もあります。
劣化を早める人的要因
不適切な施工も劣化を早めます。
例えば、コーキング材の選定ミスや、下地処理の不足、施工方法の誤りなどが挙げられます。
また、コーキングの打ち替え時期を過ぎても放置することで、劣化が進行し、より大規模な修理が必要になるケースもあります。

外壁コーキングの適切な対策と業者への依頼
コーキングの適切な補修方法
コーキングの劣化症状を発見したら、早期の補修が重要です。
ひび割れや剥がれが軽微な場合は、DIYでの補修も可能ですが、専門的な知識と技術が必要となります。
大規模な補修や高所での作業が必要な場合は、必ず専門業者に依頼しましょう。
補修方法は、既存のコーキングを除去して新しいコーキングを充填する「打ち替え工法」と、既存のコーキングの上に重ね塗りする「増し打ち工法」があります。
それぞれのメリット・デメリットを比較検討し、適切な方法を選びましょう。
専門業者への依頼の注意点
専門業者に依頼する際は、見積もりを依頼しましょう。
見積もりには、材料費、人件費、足場代などが含まれているかを確認しましょう。
また、業者の経験や実績、保証内容なども確認し、信頼できる業者を選びましょう。
契約前に、工事内容や工程、支払い方法などを明確に確認し、書面で残しておくことが大切です。
業者選びのポイント
業者選びでは、資格・経験・実績などを確認することが大切です。
一級塗装技能士や外装劣化診断士などの資格を持つ業者を選ぶと安心です。
また、過去の施工事例や顧客からの評判なども参考にすると良いでしょう。
見積もりと契約の確認方法
見積書には、工事内容、材料費、人件費、足場代など、全ての費用が明記されているかを確認しましょう。
不明な点があれば、業者に確認し、納得した上で契約を結びましょう。
契約書には、工事内容、工程、支払い方法、保証内容などが明確に記載されていることを確認し、控えを必ず保管しましょう。

まとめ
外壁の隙間コーキングは、建物の防水性や耐久性を保つ上で重要な役割を果たします。
定期的な点検と適切なメンテナンスを行うことで、劣化を抑制し、建物の寿命を長く保つことができます。
劣化症状が見られた場合は、軽微なものであればDIYでの補修も可能ですが、専門的な知識・技術が必要であり、高所作業などの危険も伴います。
大規模な補修や複雑な作業が必要な場合は、必ず専門業者に依頼しましょう。
適切な対策と業者選びで、安心して暮らせる住まいを守りましょう。
株式会社ホームコート 代表取締役
平成5年より外壁塗装業界に入る。
赤外線建物診断技能士、サイディング塗替診断士の資格を所有。
新潟県新潟市を中心に15,000件以上の施工実績を持つ。
「出会いに感謝」をモットーに、高品質かつ丁寧な施工を行っている。