外壁シリコンコーキングとは?種類・劣化症状・メンテナンス時期を解説2025.07.16

外壁のひび割れや雨漏り、見た目では分からなくても、実は危険信号かもしれません。
家の寿命を左右する外壁のメンテナンス。
その中でも特に重要なのが、外壁の隙間を埋めるコーキングです。
適切なコーキング選びとメンテナンスで、大切な家を守りましょう。
今回は、外壁シリコンコーキングの種類から劣化症状、適切なメンテナンス時期までを分かりやすくご紹介します。
長く安心して暮らせる家づくりに役立ててください。
Contents
外壁シリコンコーキングの種類と特徴
シリコンコーキングの種類
シリコンコーキングには、大きく分けてシリコン系、ウレタン系、変成シリコン系、アクリル系があります。
それぞれ原料や特性が異なり、用途も異なります。
各種類の特徴と比較
・シリコン系
耐候性・耐水性に優れ、価格も比較的安価ですが、塗装ができないため外壁には不向きです。
主に水回りで使用されます。
・ウレタン系
耐久性が高く、弾力性も優れています。
しかし、紫外線に弱いため、屋外で使用する場合には塗装が必要です。
外壁にも使用されますが、塗装が必要な点は留意すべきです。
・変成シリコン系
耐候性・塗装性に優れ、外壁に多く使用されます。
耐久性も高く、シリコン系よりも長持ちします。
価格はやや高めです。
・アクリル系
作業性が良く、価格も安価ですが、耐久性・耐候性が低いため、外壁にはあまり使用されません。
選び方のポイント
外壁コーキングを選ぶ際には、耐久性、耐候性、塗装の可否などを考慮する必要があります。
特に外壁は紫外線や雨風に常にさらされるため、耐候性の高い変成シリコン系がおすすめです。
費用と耐久性を比較検討し、最適なものを選びましょう。

外壁コーキングの劣化と適切なメンテナンス
劣化症状の見分け方
コーキングの劣化症状には、ひび割れ、破断、肉やせ、チョーキングなどがあります。
ひび割れや破断は雨漏りの原因となるため、早めの対処が必要です。
肉やせはコーキングの厚みが薄くなることで、防水性が低下します。
チョーキングはコーキング表面が粉状になることで、見た目の悪さだけでなく、機能低下も招きます。
これらの症状が見られたら、メンテナンスが必要です。
適切なメンテナンス時期
コーキングの寿命は、種類や環境によって異なりますが、一般的には5~10年と言われています。
劣化症状が見られる場合、または築年数が10年以上経過している場合は、メンテナンス時期と考えるべきです。
定期的な点検を行い、早めの対処が大切です。
メンテナンス方法と費用
コーキングのメンテナンスには、「増し打ち」と「打ち替え」の2つの方法があります。
増し打ちは既存のコーキングの上に新しいコーキングを塗布する方法で、費用を抑えられますが、耐久性は低くなります。
打ち替えは既存のコーキングを完全に除去してから新しいコーキングを塗布する方法で、費用は高くなりますが、耐久性が高く、より効果的です。
費用は、使用するコーキングの種類や面積、施工方法によって異なりますが、1mあたり数百円~数千円程度が相場です。
足場が必要な場合、足場代が別途必要になります。

まとめ
外壁シリコンコーキングは、種類によって耐久性や耐候性が異なります。
外壁に使用する場合、耐候性と塗装性を兼ね備えた変成シリコン系が最適です。
コーキングの劣化症状には、ひび割れ、破断、肉やせ、チョーキングなどがあり、これらが見られたらメンテナンスが必要です。
メンテナンス時期は、種類や環境にもよりますが、一般的には5~10年と言われています。
メンテナンス方法は増し打ちと打ち替えがあり、費用は使用する材料や面積、施工方法によって異なります。
定期的な点検と適切なメンテナンスで、家の寿命を長く保ちましょう。
株式会社ホームコート 代表取締役
平成5年より外壁塗装業界に入る。
赤外線建物診断技能士、サイディング塗替診断士の資格を所有。
新潟県新潟市を中心に15,000件以上の施工実績を持つ。
「出会いに感謝」をモットーに、高品質かつ丁寧な施工を行っている。