塩ビと鋼板どっち?特徴から見分ける方法とメリット・デメリット2025.10.18

塩ビと鋼板、見た目だけでは判別が難しいと感じることはありませんか?
特に、建築現場やDIYの際に素材選びに迷う場面も多いのではないでしょうか。
今回は、塩ビと鋼板の具体的な見分け方、そしてそれぞれのメリット・デメリットを解説します。
Contents
塩ビと鋼板の見分け方
光沢の違いで見分ける
塩ビと鋼板では、光沢に大きな違いがあります。
塩ビは、一般的にマットな質感で光沢が弱く、やや白っぽい、あるいは半透明に見えることが多く、光の反射は比較的弱いです。
一方、鋼板は、表面処理によって多少の違いはありますが、一般的に塩ビよりも強い光沢があり、鏡面のように光を反射します。
特に、未塗装の鋼板は金属特有の強い光沢を示します。
この光沢の違いは、肉眼でも容易に判別できる重要なポイントです。
例えば、太陽光の下で観察すると、その違いはより明確になります。
塩ビは光を拡散する傾向があるため、光源の位置に関わらず比較的均一に明るく見えますが、鋼板は光源の方向によって光沢の強さが変化し、ハイライトが強く現れます。
質感の違いで見分ける
光沢に加えて、質感の違いも重要な見分け方です。
塩ビは、比較的柔らかく、滑らかな表面を持つことが多いです。
指で触れてみると、その滑らかさ、そしてわずかな弾力性を感じることができます。
一方、鋼板は、塩ビと比べてはるかに硬く、冷たい感触です。
表面は、種類によって多少異なりますが、一般的に塩ビよりも粗く、滑らかさよりも硬質な感触が強いです。
また、表面に傷をつけようとした場合、塩ビは比較的容易に傷がつき、その傷は比較的深く、また白く濁ったような状態になります。
一方、鋼板は硬いため傷はつきにくく、ついたとしても浅い傷となり、金属特有の光沢の変化として現れます。
硬さの違いで見分ける
最も分かりやすい違いは硬さです。
塩ビは比較的柔らかく、爪で軽く押すとへこみが付く場合があります。
一方、鋼板は非常に硬く、爪で押してもへこむことはありません。
この硬さの違いは、素材の特性によるものであり、見分ける上で非常に重要なポイントとなります。
特に、薄い板状の素材を扱う際には、この硬さの違いが顕著に現れます。
力を加えてみた時の反発力や変形しにくさにも注目すると、より明確に違いを認識できるでしょう。
例えば、軽く曲げようとした場合、塩ビは比較的容易に曲げることができますが、鋼板は容易に曲げることはできません。

塩ビと鋼板それぞれのメリット・デメリット
塩ビのメリットとデメリット
塩ビのメリットは、軽量で加工が容易であり、コストパフォーマンスが高い点です。
また、耐水性や耐候性に優れているため、屋外での使用にも適しています。
一方、デメリットとしては、耐熱性が低く、高温になると変形したり、燃えやすいため、火気には注意が必要です。
また、強度に劣るため、衝撃には弱く、傷つきやすいという点も考慮しなければなりません。
鋼板のメリットとデメリット
鋼板のメリットは、強度が高く、耐久性に優れている点です。
また、耐熱性も高く、高温環境下でも安定した性能を発揮します。
一方、デメリットとしては、重量が重く、加工が難しい点があります。
また、錆びやすいという点も考慮しなければなりません。
そのため、塗装などの表面処理が必要となる場合が多いです。
コストも塩ビに比べて高くなる傾向があります。

まとめ
今回は、塩ビと鋼板の見分け方、そしてそれぞれのメリット・デメリットについて解説しました。
光沢、質感、硬さの違いを比較することで、比較的容易に塩ビと鋼板を見分けることができます。
それぞれの素材の特性を理解し、目的に最適な素材を選択することが重要です。
用途に応じて、それぞれのメリット・デメリットを考慮し、適切な素材を選びましょう。
株式会社ホームコート 代表取締役
平成5年より外壁塗装業界に入る。
赤外線建物診断技能士、サイディング塗替診断士の資格を所有。
新潟県新潟市を中心に15,000件以上の施工実績を持つ。
「出会いに感謝」をモットーに、高品質かつ丁寧な施工を行っている。