フッ素系塗料とは?種類・選び方・価格帯について解説2025.10.22

長持ちする塗料として知られるフッ素系塗料。
その種類や特性、選び方について迷っている方も多いのではないでしょうか。
今回は、フッ素系塗料の種類とその特徴、そして選び方について解説します。
Contents
フッ素系塗料の種類と特徴
フッ素樹脂塗料の優れた耐候性と耐薬品性
フッ素樹脂塗料は、フッ素樹脂を主成分とする塗料で、その最大の特徴は優れた耐候性と耐薬品性です。
紫外線や雨風、酸性雨などによる劣化に強く、長期間にわたって美しい外観を保ちます。
また、酸やアルカリなどの薬品にも強く、化学工場や研究所などの厳しい環境下でも使用できます。
その高い耐久性から、ビルや橋梁、工場などの外壁塗装に多く用いられています。
ただし、価格はやや高めです。
フッ素シリコン塗料のバランスの良い性能とコストパフォーマンス
フッ素シリコン塗料は、フッ素樹脂とシリコン樹脂を組み合わせた塗料です。
フッ素樹脂塗料ほどの高い耐候性や耐薬品性はありませんが、それらをバランス良く備え、コストパフォーマンスに優れています。
耐候性、防汚性、防カビ性など、一般的な塗料に求められる性能を十分に満たしており、住宅の外壁塗装などに多く利用されています。
価格もフッ素樹脂塗料に比べて抑えられているため、コストを抑えたい場合に適しています。
フッ素変性塗料の特定機能への特化
フッ素変性塗料は、他の樹脂にフッ素樹脂を少量添加した塗料です。
フッ素樹脂塗料やフッ素シリコン塗料に比べると、耐候性や耐薬品性は劣りますが、特定の機能を強化した製品が多くあります。
例えば、防汚性や撥水性を高めたもの、耐熱性を高めたものなど、用途に合わせて選ぶことができます。
価格も比較的安価で、コストを抑えつつ、特定の機能を重視したい場合に最適です。

フッ素系塗料の選び方と価格
用途に合ったフッ素系塗料の選び方
フッ素系塗料を選ぶ際には、まず用途を明確にすることが重要です。
高い耐候性と耐薬品性が求められる場所であればフッ素樹脂塗料、バランスの良い性能とコストパフォーマンスを求めるならフッ素シリコン塗料、特定の機能を重視するならフッ素変性塗料と、それぞれの特徴を理解した上で選択する必要があります。
例えば、工場などの厳しい環境ではフッ素樹脂塗料が、住宅の外壁ではフッ素シリコン塗料が適していると言えるでしょう。
フッ素系塗料の価格帯と性能の関連性
一般的に、フッ素系塗料の価格は、フッ素樹脂塗料>フッ素シリコン塗料>フッ素変性塗料の順になります。
価格が高いほど、耐候性や耐薬品性などの性能が高い傾向があります。
しかし、価格だけで判断するのではなく、使用する場所の環境や求める性能を考慮して最適な塗料を選ぶことが大切です。
耐久性とコストのバランスを考慮し、長期的な視点から判断しましょう。
専門業者に相談して最適な塗料を選定
フッ素系塗料の選定に迷う場合は、専門業者に相談することをお勧めします。
専門業者は、建物の状況や環境、予算などを考慮し、最適な塗料を選定してくれます。
また、施工方法についてもアドバイスを受けることができます。
専門家の意見を参考にすれば、より適切な塗料を選び、長持ちする塗装を実現できるでしょう。

まとめ
今回は、フッ素系塗料の種類であるフッ素樹脂塗料、フッ素シリコン塗料、フッ素変性塗料の特徴と、それぞれの価格帯、そして用途に合わせた選び方について解説しました。
フッ素系塗料は種類によって性能や価格が異なるため、使用する場所や目的に最適なものを選択することが重要です。
専門業者に相談しながら、長期的な視点で最適な塗料を選び、建物の美観と耐久性を高めることをお勧めします。
株式会社ホームコート 代表取締役
平成5年より外壁塗装業界に入る。
赤外線建物診断技能士、サイディング塗替診断士の資格を所有。
新潟県新潟市を中心に15,000件以上の施工実績を持つ。
「出会いに感謝」をモットーに、高品質かつ丁寧な施工を行っている。