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アスベストが含まれる塗装の時期と種類!解体改修時のリスクと対策2026.01.15

アスベストが含まれる塗装の時期と種類!解体改修時のリスクと対策

古い建物や、過去にリフォームされたことのある建物の外壁・内壁の塗装について、その材料に何が含まれていたのか気になる方は少なくありません。
特に、かつて広く利用されていた塗料の中には、健康への影響が懸念される物質が含まれている場合があります。
いつ頃の、どのような種類の塗料に注意が必要なのか、そしてもしアスベストが含まれていた場合、現状ではどのようなリスクがあり、どのように対処すべきなのか、その詳細を理解することは、建物の管理や将来的な計画において非常に重要となります。

アスベスト含有塗料が使われた塗装時期

1990年代以前の塗装材にアスベストが含まれる可能性

1990年代以前に製造・販売された建築材料、特に外壁や内壁に使用される各種塗装材には、その性能を向上させる目的でアスベスト(石綿)が意図的に添加されていたケースが数多く存在します。
アスベストは、その優れた耐火性、断熱性、防音性、そして化学的安定性から、建材の強度を高めたり、ひび割れを防いだりする目的で、セメント系建材や塗料、断熱材などに幅広く配合されており、特に1950年代から1980年代にかけてその使用はピークを迎えていました。
そのため、築年数が古い建物においては、外壁の吹き付け塗装や内装の仕上げ材にアスベスト含有塗料が使用されている可能性を考慮する必要があります。

リシンタイルスタッコなどのアスベスト含有塗料

アスベストが含有されていた代表的な塗料の種類としては、リシン、タイル、スタッコなどが挙げられます。
これらの塗料は、厚膜で凹凸のある独特の意匠性や、高い耐久性、耐水性などを付与するために用いられてきました。
例えば、リシンはフラットな表面から立体的な模様まで多様な表現が可能であり、タイルやスタッコは重厚感のある外観を作り出すために重宝されました。
これらの塗料の増量剤や補強材として、アスベスト繊維が添加されていたことで、塗膜の強度や耐候性が高められていたのです。
そのため、これらの仕上げが施された建物は、アスベスト含有塗料が使用されている可能性が高いと言えます。

アスベスト含有塗料の販売期間と規制

日本国内において、アスベスト含有建材の製造・輸入・使用は、2006年9月1日に全面的に禁止されました。
これは、アスベストの健康被害が深刻視され、段階的に規制が強化されてきた結果です。
しかし、それ以前の長期間にわたり、特に1950年代から1990年代にかけては、アスベスト含有塗料が建築現場で広く使用されていました。
規制が強化された時期以前に製造・販売された塗料や、それらを用いた塗装工事が施された建物においては、アスベストが含有されている可能性が依然として残っているため、注意が必要です。

アスベスト含有塗料の解体・改修時のリスクと対策は?

アスベスト含有塗料の飛散リスク

通常、アスベスト含有塗料は、塗膜として固化している状態ではアスベスト繊維が飛散しにくく、直ちに健康被害を引き起こすリスクは低いとされています。
しかし、建物の経年劣化や、衝撃による塗膜の損傷、そして特に解体・改修工事に伴う切断、破砕、研磨などの作業によって塗膜が破壊されると、微細なアスベスト繊維が空気中に飛散する危険性が高まります。
この飛散したアスベスト繊維を吸入すると、潜伏期間を経て中皮腫や肺がんといった深刻な健康障害を引き起こす可能性があるため、取り扱いには最大限の注意が求められます。

改修・解体工事前の事前調査の重要性

アスベスト含有塗料が使用されている可能性のある建物の改修工事や解体工事を行う際には、事前にアスベスト含有の有無を調査することが極めて重要です。
これは、石綿障害予防規則などの法令によって義務付けられており、建物の規模や工法によっては、専門家による詳細な調査が求められます。
事前調査によって、建材にアスベストが含まれているか、含まれている場合はどのような種類のアスベストが、どの程度含まれているのかといった情報を正確に把握することで、適切な飛散防止対策や除去方法を計画・実行することが可能となります。

専門業者による適切な飛散防止措置

アスベスト含有塗料が確認された場合、その除去や改修工事は、専門的な知識と技術、そして適切な保護具を有する専門業者に依頼することが不可欠です。
専門業者は、アスベスト繊維の飛散を最小限に抑えるための工法(湿潤化、囲い込み、封じ込めなど)を適切に選択し、作業場所の隔離や負圧管理といった環境整備を徹底します。
また、作業後はアスベストの除去や清掃が確実に行われたことを確認し、安全基準を満たしていることを証明する書面を発行します。
安易な自己判断や知識の乏しい業者による作業は、作業者本人だけでなく、周辺環境や近隣住民の健康にも重大なリスクをもたらすため、必ず専門業者に相談・依頼してください。

まとめ

築年数の古い建物や過去にリノベーションされた建物では、外壁や内壁の塗装材にアスベストが含まれている可能性があります。
特に1990年代以前に施工されたリシン、タイル、スタッコなどの塗料には注意が必要です。
通常の使用では問題ありませんが、解体や改修工事の際に塗膜が破壊されるとアスベスト繊維が飛散し、健康被害を引き起こすリスクがあります。
そのため、工事前には必ず専門家による事前調査を行い、アスベスト含有が確認された場合は、資格を持った専門業者による適切な飛散防止措置を講じることが不可欠です。
建物の安全と健康を守るために、正確な情報に基づいた慎重な対応が求められます。



記事の監修者
馬場利久(ばば としひさ)

株式会社ホームコート 代表取締役

平成5年より外壁塗装業界に入る。
赤外線建物診断技能士、サイディング塗替診断士の資格を所有。
新潟県新潟市を中心に15,000件以上の施工実績を持つ。
「出会いに感謝」をモットーに、高品質かつ丁寧な施工を行っている。