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外壁塗装の耐用年数は何年?塗り替え時期の判断基準と長持ちさせる方法2024.12.18

外壁塗装の耐用年数と塗り替え時期の判断基準

外壁塗装の耐用年数の目安

外壁塗装の耐用年数は、一般的に10~20年と言われています。

しかし、これはあくまでも目安です。

実際の耐用年数は、使用する塗料の種類、外壁材の種類、気候条件、メンテナンス状況など、様々な要素によって大きく異なります。

例えば、耐久性の高いフッ素樹脂塗料を使用すれば20年以上持つこともありますが、安価なアクリル塗料であれば5~7年程度で塗り替えが必要になる場合もあります。

塗料の種類による耐用年数の違い

外壁塗装に使用される塗料には、様々な種類があり、それぞれ耐用年数が異なります。

主な塗料の種類と耐用年数の目安は以下の通りです。

・アクリル塗料:3~5年
・ウレタン塗料:6~10年
・シリコン塗料:8~15年
・フッ素塗料:10~20年
・ラジカル制御塗料:10~16年
・無機塗料:20年以上

価格と耐久性のバランスを考えると、シリコン塗料が人気です。

しかし、より長い寿命を求めるならフッ素塗料や無機塗料がおすすめです。

外壁材の種類による耐用年数の違い

外壁材の種類も、塗装の耐用年数に影響を与えます。

主な外壁材と耐用年数の目安は以下の通りです。

・モルタル:30年以上
・窯業系サイディング:30~40年
・金属系サイディング:20年以上
・ALC:60年以上

外壁材自体の寿命も考慮することが重要です。

塗料の耐用年数よりも外壁材の寿命が短い場合、塗り替えよりも外壁材の交換を検討する必要があります。

シーリングの寿命と重要性

シーリング(コーキング)は、外壁の目地や継ぎ目を埋める防水材です。

シーリングの劣化は雨漏りの原因となるため、非常に重要です。

シーリングの耐用年数は、一般的に5~10年と言われています。

シーリングの劣化症状としては、ひび割れ、剥がれ、黒ずみなどが挙げられます。

これらの症状が見られたら、早めの補修が必要です。

塗料や外壁材よりもシーリングの寿命が短い場合、シーリングの補修を優先的に行う必要があります。

塗り替え時期の判断・年数による判断と劣化症状による判断

塗り替え時期の判断は、年数と劣化症状の両方を考慮して行う必要があります。

1: 年数による判断:塗料の種類や使用年数から、目安となる塗り替え時期を判断します。

2: 劣化症状による判断:外壁の表面にチョーキング、カビ、変色、ひび割れ、ふくれ、剥がれなどの劣化症状が見られる場合、塗り替え時期の目安となります。

劣化症状の種類と解説・チョーキング・カビ・変色・ひび割れ・ふくれ・剥がれ

1: チョーキング:外壁を触ると白い粉が付く現象。

塗膜が劣化しているサインです。

2: カビ:湿気や汚れによって発生するカビは、見た目の悪化だけでなく、建物の腐食にも繋がります。

3: 変色:紫外線などによる塗膜の変色は、美観を損なうだけでなく、塗膜の劣化を示している可能性があります。

4: ひび割れ:塗膜や外壁材のひび割れは、雨漏りの原因となる可能性があります。

5: ふくれ:塗膜が膨れ上がる現象。

湿気や塗料の密着不良が原因です。

6: 剥がれ:塗膜が剥がれる現象。

下地材の劣化や塗料の密着不良が原因です。

外壁塗装の耐用年数を長くするための方法

耐久性の高い塗料の選択

耐用年数の長い塗料を選ぶことは、外壁塗装の寿命を長く保つために非常に重要です。

フッ素樹脂塗料や無機塗料は、耐久性に優れ、長期間にわたって美しい外観を維持することができます。

高品質なシーリング材の使用

シーリング材は、外壁の防水性を保つ上で重要な役割を果たします。

高品質なシーリング材を使用し、定期的な点検・補修を行うことで、雨漏りを防ぎ、建物の寿命を延ばすことができます。

技術力のある業者への依頼

外壁塗装は、専門的な知識と技術が必要です。

経験豊富で技術力のある業者に依頼することで、適切な施工を行い、塗装の耐久性を高めることができます。

セルフメンテナンスによる効果的なケア

定期的な外壁の清掃や点検を行うことで、劣化の早期発見に繋がり、適切なメンテナンスを行うことができます。

高圧洗浄機を使用する際は、塗膜を傷つけないよう注意が必要です。

また、ひび割れや剥がれなどの異常を発見した場合は、すぐに業者に相談しましょう。

まとめ

外壁塗装の耐用年数は、塗料の種類、外壁材の種類、気候条件、メンテナンス状況などによって大きく異なります。

一般的には10~20年と言われますが、適切なメンテナンスを行うことで、耐用年数を延ばすことが可能です。

塗り替え時期の判断は、年数と劣化症状の両方を考慮して行い、劣化症状が見られた場合は早めの対処をしましょう。

耐久性の高い塗料やシーリング材を使用し、技術力のある業者に依頼することで、外壁塗装の寿命を長く保つことができます。

定期的なセルフメンテナンスも忘れずに行い、大切な住まいを守りましょう。

今回ご紹介した情報を参考に、ご自宅の外壁塗装について検討してみてください。

少しでも疑問点があれば、専門業者への相談も検討しましょう。



記事の監修者
馬場利久(ばば としひさ)

株式会社ホームコート 代表取締役

平成5年より外壁塗装業界に入る。
赤外線建物診断技能士、サイディング塗替診断士の資格を所有。
新潟県新潟市を中心に15,000件以上の施工実績を持つ。
「出会いに感謝」をモットーに、高品質かつ丁寧な施工を行っている。