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家の塗り替えで失敗しない!賢い選択のための完全ガイド2024.12.30

家の塗り替えで失敗しない!賢い選択のための完全ガイド

家の塗り替え時期と費用相場を知ろう

塗り替えが必要なサインを見つける

家の塗り替えが必要かどうか迷っている方は、まずご自宅の外壁の状態をチェックしてみましょう。
いくつかのサインをチェックすることで、塗り替えの必要性を判断することができます。

チョーキング現象:外壁を触ると白い粉が付く現象。
塗膜の劣化が進んでおり、雨水の浸入を防げなくなっているサインです。
ヒビ割れ:外壁にクラック(ひび割れ)が見られる場合、雨水の浸入や建物の強度低下につながる可能性があります。
特に、幅が0.3mm以上のクラックは注意が必要です。
膨れや剥がれ:塗膜が膨れたり剥がれたりする場合は、下地の劣化や塗料の寿命がきているサインです。
カビや藻の発生:カビや藻は、外壁の汚れだけでなく、建物の腐食にもつながります。
特に、北側など日当たりの悪い場所に発生しやすいです。
色あせ:外壁の色が褪せている場合、紫外線による劣化が考えられます。

塗り替えの最適な時期は?

家の塗り替えは、年間を通して行うことができますが、最適な時期は春(3~5月)と秋(9~11月)です。
これらの時期は、気温や湿度が塗装に適しており、塗料の乾燥や定着が良好です。
ただし、梅雨時期や台風シーズンは天候に左右されるため、工期が延びる可能性があります。
夏の高温多湿の時期は、塗料の乾燥が早く、作業効率は良いものの、職人さんの負担も大きくなり、作業効率に影響が出る場合があります。
冬の低温期は、塗料の乾燥が遅く、作業効率が悪くなるため、あまりおすすめできません。

外壁塗装にかかる費用相場と内訳

外壁塗装にかかる費用は、家の大きさや使用する塗料の種類、業者の選び方などによって大きく異なります。
一般的には、外壁面積150㎡の場合、80~100万円程度が相場と言われています。
この費用には、足場代、塗料代、人件費、その他諸経費が含まれます。

足場代:足場を組む費用で、家の大きさによって変動します。
塗料代:使用する塗料の種類によって大きく費用が異なります。
高性能な塗料ほど、耐用年数が長く、費用も高くなります。
人件費:塗装を行う職人の費用です。
作業時間や人数によって変動します。
その他諸経費:清掃費用や材料費など、その他にかかる費用です。

予算を抑えるためのポイント

塗り替え費用を抑えるためには、いくつかのポイントがあります。

塗料の種類:高価な塗料は耐久性が高い反面、費用も高くなります。
予算と相談しながら、適切な塗料を選びましょう。
作業範囲:外壁全体を塗装するのではなく、劣化が激しい部分だけを塗装するなど、作業範囲を絞ることで費用を抑えられます。
業者選び:業者選びで費用を抑えられる可能性があります。
ただし、安すぎる業者には注意が必要です。

家の塗り替えを成功させるための業者選びと準備

信頼できる業者を見つけるためのチェックポイント

家の塗り替えを成功させるためには、信頼できる業者を選ぶことが非常に重要です。
業者選びの際には、以下の点をチェックしましょう。

経験と実績:多くの施工実績があり、経験豊富な業者を選びましょう。
ホームページや口コミサイトなどで評判を確認するのも良いでしょう。
資格と免許:塗装工事を行うには、適切な資格や免許が必要です。
業者に確認しましょう。
見積書の内容:見積書には、作業内容、費用、保証内容などが明確に記載されている必要があります。
不明な点があれば、業者に確認しましょう。
対応の良さ:相談や質問に丁寧に答えてくれる業者を選びましょう。

塗料の種類と特徴・選び方

塗料には、アクリル系、ウレタン系、シリコン系、フッ素系など様々な種類があります。
それぞれの塗料には、耐久性、価格、機能などが異なります。

アクリル系:最も安価ですが、耐久性が低く、5~8年程度の寿命です。
ウレタン系:アクリル系より耐久性があり、7~10年程度の寿命です。
シリコン系:バランスが良く、10~15年程度の寿命です。
人気が高く、多く使われています。
フッ素系:最も高価ですが、耐久性が高く、15~20年程度の寿命です。

工事の流れと注意点

塗り替え工事は、大きく分けて、足場設置、高圧洗浄、下地処理、塗装、足場撤去の工程があります。
それぞれの工程で注意すべき点がありますので、業者とよく相談し、確認しましょう。

足場設置:安全な足場を組むことが重要です。
高圧洗浄:汚れを落とすことで、塗料の密着性を高めます。
下地処理:ひび割れなどの補修を行います。
塗装:下塗り、中塗り、上塗りの3回塗りを行うのが一般的です。
足場撤去:工事が完了したら、足場を撤去します。

近隣トラブルを防ぐための配慮

塗り替え工事は、近隣住民への配慮が大切です。
工事前に、近隣住民に挨拶回りを行い、工事の内容や期間などを説明しましょう。
また、工事中は騒音や粉塵などに配慮し、迷惑をかけないように心がけましょう。

まとめ

家の塗り替えは、高額な費用と時間のかかる作業ですが、適切な時期に行うことで、家の寿命を延ばし、資産価値を維持することに繋がります。
この記事でご紹介した情報を参考に、塗り替えの時期や費用、業者選びなどを検討し、安心して塗り替えを進めていきましょう。
信頼できる業者を選び、しっかりと計画を立て、近隣への配慮も忘れずに、快適な住まいを実現してください。
ご自身の家の状況に合わせて、最適な方法を選び、長く安心して暮らせる住まいづくりを目指しましょう。
家の塗り替えは、単なる修繕ではなく、住まいの価値を高めるための大切な投資です。
専門家のアドバイスを参考に、賢く塗り替えを行いましょう。



記事の監修者
馬場利久(ばば としひさ)

株式会社ホームコート 代表取締役

平成5年より外壁塗装業界に入る。
赤外線建物診断技能士、サイディング塗替診断士の資格を所有。
新潟県新潟市を中心に15,000件以上の施工実績を持つ。
「出会いに感謝」をモットーに、高品質かつ丁寧な施工を行っている。