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屋根の部位名称解説!構造・形状・屋根材別に紹介2025.02.16

屋根の部位名称解説!構造・形状・屋根材別に紹介

今回は、屋根の重要な構成要素である構造や部位の名称を理解することで、住宅の維持管理に役立つ知識を提供します。
屋根の形状や使用する屋根材によって、部位の名称や役割が異なる場合もあります。
今回は、屋根の主要な部位名称とその役割について解説し、リフォームや修繕の際にも役立つ知識を提供します。
専門用語も分かりやすく説明しますので、屋根に関する知識がなくても安心して読み進めていただけます。
それでは、屋根の各部位について見ていきましょう。

屋根の部位の名称を徹底解説

屋根の基本構造と主要部位

屋根の基本構造は、下地となる部分と、仕上げとなる部分の2つに大別できます。
下地は、野地板、垂木、母屋などから構成され、屋根材を支える役割を担います。
仕上げは、瓦、スレート、金属屋根など様々な材料があり、それぞれの特性によって耐久性やデザインが異なります。
屋根の頂上部は「棟(むね)」と呼ばれ、屋根面同士が合わさる部分です。
棟には、大棟、隅棟、稚児棟など、屋根の形状によって様々な種類があります。
屋根の端部は「軒先(のきさき)」と呼ばれ、外壁よりも張り出した部分です。
軒先には雨どい(あまどい)が取り付けられ、雨水を排水します。
軒先以外の屋根の端部は「ケラバ」と呼ばれ、雨どいのない部分です。
屋根の平面部分は「平部(ひらぶ)」と呼ばれ、屋根面積の大部分を占めます。
屋根面と屋根面が合わさって谷折りになっている部分は「谷(たに)」と呼ばれ、雨漏りしやすい箇所です。

屋根の形状による部位名称の違い

屋根の形状によって、部位の名称や構造が異なります。
例えば、切妻屋根には棟、軒先、ケラバ、破風などがあります。
寄棟屋根には、大棟、隅棟、軒先、谷などがあります。
入母屋屋根には、大棟、隅棟、降り棟、軒先などがあります。
それぞれの屋根形状において、部位の名称と役割を理解することで、より詳細なメンテナンスやリフォーム計画を立てることができます。
複雑な形状の屋根では、専門用語も多く使用されます。
例えば、「鬼瓦」や「垂木」、「棟木」などは、それぞれの屋根形状に特有の部位名称です。

屋根材別の部位名称と特徴

屋根材の種類によっても、部位の名称や特徴が異なります。
瓦屋根では、棟瓦、軒瓦、平瓦など、それぞれの部位に特有の瓦が使用されます。
スレート屋根では、ケラバ部分にケラバ板金が取り付けられることが多いです。
金属屋根では、棟板金、軒先板金、谷板金などが使用され、それぞれの部位で雨漏り防止の役割を担います。
また、ルーフィングと呼ばれる防水シートは、どの屋根材にも共通して使用される重要な部材です。

屋根の各部位名称と役割を詳しく知るメリット

業者とのコミュニケーションがスムーズになる

屋根の各部位名称と役割を理解していれば、業者とのコミュニケーションがスムーズになります。
専門用語を理解することで、的確な質問ができ、より正確な情報を得ることが可能です。
また、業者もあなたの知識を高く評価し、信頼関係を構築しやすくなります。

リフォームや修繕の見積もりを理解しやすくなる

屋根の部位名称を理解することで、リフォームや修繕の見積もりの内容を理解しやすくなります。
どの部位の工事が行われるのか、どのような材料が使用されるのかを把握することで、見積もりの妥当性を判断しやすくなります。
不必要な工事や高額な費用を請求されるリスクを軽減できます。

屋根のメンテナンスを適切に行えるようになる

屋根の各部位の役割を理解することで、適切なメンテナンスを行うことができます。
雨漏りの原因となる箇所を特定しやすくなり、早期発見・早期対応が可能になります。
また、定期的な点検を行うことで、屋根の寿命を延ばすことに繋がります。

まとめ

今回は、屋根の主要な部位名称とその役割について解説しました。
屋根の形状や屋根材によって、部位の名称や構造、役割が異なることを理解することが重要です。
各部位の名称を理解することで、業者とのコミュニケーションが円滑になり、リフォームや修繕の見積もりを理解しやすくなり、適切なメンテナンスを行うことができます。
これらの知識は、住宅の維持管理において非常に役立ちます。
この記事が、皆様の屋根に関する理解を深める一助となれば幸いです。



記事の監修者
馬場利久(ばば としひさ)

株式会社ホームコート 代表取締役

平成5年より外壁塗装業界に入る。
赤外線建物診断技能士、サイディング塗替診断士の資格を所有。
新潟県新潟市を中心に15,000件以上の施工実績を持つ。
「出会いに感謝」をモットーに、高品質かつ丁寧な施工を行っている。