理想の外壁へ!メンテナンスを軽減するサイディング外壁2025.03.06

サイディングの外壁は、住宅の顔として重要な役割を担っています。
外壁の完全なメンテナンスフリーは不可能ですが、素材選びや工夫次第で、長寿命で美しい外壁を実現できます。
今回は、メンテナンスの手間を軽減できるサイディング素材について解説します。
Contents
メンテナンスフリーなサイディング素材の選び方
窯業系サイディングの特徴とメンテナンス性
窯業系サイディングは、セメントを主成分とした素材で、種類が豊富でデザイン性も高い点がメリットです。
しかし、セメントの性質上、経年劣化による色褪せやチョーキング現象(表面が白くなる現象)が発生しやすく、10年程度を目安にメンテナンスが必要となるケースが多いです。
メンテナンス性を高めるためには、耐候性・耐久性に優れた塗料を使用することが重要です。
また、サイディング同士のつなぎ目であるシーリング部分も劣化しやすいので、高耐久性のシーリング材を使用したり、定期的な点検・補修を行うことが大切です。
金属系サイディングの特徴とメンテナンス性
金属系サイディングは、ガルバリウム鋼板などを使用しており、軽量で耐久性が高い点が特徴です。
サビに強い素材もありますが、傷がつくとサビが発生する可能性があるため、注意が必要です。
メンテナンス頻度は窯業系サイディングと比較すると低い傾向がありますが、それでも10~15年程度で再塗装が必要となる場合があります。
また、シーリング部分の劣化にも注意が必要です。
樹脂系サイディングの特徴とメンテナンス性
樹脂系サイディングは、塩化ビニル樹脂を主成分としており、耐久性が高く、腐食しにくい点がメリットです。
しかし、紫外線に弱く、経年劣化によって色褪せが発生する可能性があります。
そのため、定期的な塗装が必要となる場合もあります。
シーリング材を使用しない工法もあるため、その点ではメンテナンスが容易です。
各サイディングの寿命
サイディングの種類によって、寿命や費用は大きく異なります。
一般的に、タイル、金属系、窯業系、樹脂系の順で耐久性が高く、価格は高くなります。
ただし、初期費用を抑えても、メンテナンス頻度が高くなれば、トータルの費用は高くなる可能性があります。

サイディング素材のメンテナンス性を高める工夫
高耐久性塗料の選び方
塗料の耐久性は、外壁の寿命を大きく左右します。
フッ素樹脂塗料や無機塗料など、耐候性・耐久性に優れた塗料を選ぶことで、メンテナンス頻度を低減できます。
シーリング材の重要性と選び方
シーリング材は、サイディングの継ぎ目を埋める重要な役割を果たしています。
劣化すると雨漏りの原因となるため、高耐久性のシーリング材を選び、定期的な点検・補修を行うことが大切です。
定期的な点検と清掃の重要性
定期的な点検と清掃を行うことで、小さな傷や汚れを早期に発見し、対処できます。
これにより、大規模な修繕が必要になるのを防ぎ、外壁の寿命を延ばす効果があります。

まとめ
サイディングのメンテナンスフリー素材選びにおいては、完全なメンテナンスフリー素材は存在しないことを理解することが重要です。
しかし、素材の特性や適切なメンテナンスによって、メンテナンスの手間を大幅に軽減することは可能です。
適切な素材選びとメンテナンスで、安心して長く住み続けられる住まいを実現してください。
株式会社ホームコート 代表取締役
平成5年より外壁塗装業界に入る。
赤外線建物診断技能士、サイディング塗替診断士の資格を所有。
新潟県新潟市を中心に15,000件以上の施工実績を持つ。
「出会いに感謝」をモットーに、高品質かつ丁寧な施工を行っている。