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外壁塗装の耐久性比較・塗料の種類と選び方のポイント2025.05.12

外壁塗装の耐久性比較・塗料の種類と選び方のポイント

外壁塗装は、建物の寿命を大きく左右する重要なメンテナンスです。
適切な塗料を選ぶことで、耐久性を高め、長期間にわたる美観を維持することができます。
しかし、多様な塗料の種類とそれぞれの耐久性、価格帯を比較検討することは、容易ではありません。
今回は、外壁塗料の耐久性に着目し、様々な塗料を比較検討することで、最適な塗料選びを支援します。

外壁塗料の耐久性比較表

1:塗料の種類と耐用年数

外壁塗料は、大きく分けてアクリル、ウレタン、シリコン、フッ素、ラジカル、セラミック、光触媒、無機、ナノテクなどの種類があります。
それぞれの耐用年数は、塗料の種類、グレード、施工方法、下地処理、外壁材の種類などによって大きく変動します。

一般的に、アクリル塗料は5~8年、ウレタン塗料は7~10年、シリコン塗料は10~15年、フッ素塗料は15~20年程度の耐用年数と言われています。
ラジカル塗料は8~16年、セラミック塗料は10~25年、光触媒塗料や無機塗料は10~20年程度の耐用年数とされています。
ナノテク塗料は10~15年とされていますが、メーカーや製品によってばらつきがあります。
「30年耐久」を謳う塗料もありますが、現時点では、その性能を裏付ける十分な実績のある塗料は存在しません。

2:価格帯とコストパフォーマンス

塗料の価格は、種類やグレードによって大きく異なります。
アクリル塗料が最も安価で、ウレタン塗料、シリコン塗料、ラジカル塗料と価格が上がっていき、フッ素塗料、無機塗料、光触媒塗料は高価な部類に入ります。
コストパフォーマンスを考えると、耐用年数と価格のバランスが良いシリコン塗料やラジカル塗料が人気です。
しかし、長期間のメンテナンス費用を考慮すると、高価な塗料であっても、トータルコストが安くなる場合があります。

3:各塗料の特徴とメリットデメリット

・アクリル塗料:安価だが耐久性が低い。

・ウレタン塗料:柔軟性があり、密着性に優れる。
価格も比較的安価。

・シリコン塗料:コストパフォーマンスに優れ、人気が高い。
耐水性、透湿性に優れる。

・フッ素塗料:高価だが耐久性が高い。
耐候性、耐汚染性に優れる。

・ラジカル塗料:比較的新しい塗料で、耐候性に優れる。
チョーキング現象の抑制に効果的。

・セラミック塗料:断熱・遮熱効果のあるものもある。

・光触媒塗料:光触媒効果により、セルフクリーニング機能を持つ。
高価。

・無機塗料:耐久性が高い。
防火性が高いものもある。

・ナノテク塗料:環境に優しく、防カビ効果もある。

4:外壁材との相性と耐久性への影響

塗料の耐久性は、外壁材との相性にも影響されます。
モルタル、サイディング、ALCなど、外壁材の種類によって、最適な塗料が異なります。
例えば、サイディングにはシリコン塗料やフッ素塗料がよく使用されます。
モルタル壁には、ひび割れ補修をしっかり行うことが重要です。
塗料と外壁材の相性が悪いと、塗膜の剥がれやひび割れが発生しやすくなり、耐久性が低下します。

重要なポイントと注意点

1:30年耐久を謳う塗料の現実性

「30年耐久」を謳う塗料は存在しますが、その性能を裏付ける十分な実績は、現時点ではありません。
塗料の耐用年数は、様々な要因に影響を受けるため、メーカーの謳い文句を鵜呑みにせず、複数の情報源から情報を集めることが重要です。

2:下地処理と施工方法の重要性

下地処理と施工方法が適切でないと、高性能な塗料を使用しても、その性能を発揮できません。
高圧洗浄、ケレン作業、ひび割れ補修など、適切な下地処理を行うことが重要です。
また、重ね塗り回数も耐久性に影響します。

まとめ

外壁塗料の選択は、建物の耐久性と美観を維持するために非常に重要です。
本記事で紹介した各塗料の特徴、耐用年数、価格帯、施工方法などを参考に、ご自身の家の状況や予算に最適な塗料を選択してください。
30年耐久を謳う塗料は現時点では実証されていませんので、現実的な耐用年数を考慮した選択が大切です。
定期的な点検も忘れずに行いましょう。



記事の監修者
馬場利久(ばば としひさ)

株式会社ホームコート 代表取締役

平成5年より外壁塗装業界に入る。
赤外線建物診断技能士、サイディング塗替診断士の資格を所有。
新潟県新潟市を中心に15,000件以上の施工実績を持つ。
「出会いに感謝」をモットーに、高品質かつ丁寧な施工を行っている。