老朽化する住宅の外壁クラック!適切な対処法を選ぼう2025.05.22

外壁にひび割れを発見すると、不安になりますよね。
小さなクラックでも、放置すると雨漏りや建物の劣化につながる可能性があるからです。
しかし、すべてのクラックがすぐに危険なわけではありません。
種類によって対処法も費用も大きく変わるのです。
そこで今回は、外壁クラックの原因を深く掘り下げ、適切な対処法の選び方をご紹介します。
Contents
外壁クラックの原因究明
クラックの種類と特徴
外壁のクラックは、大きく分けて5種類あります。
まずは、それぞれのひび割れの状態や特徴を理解することが大切です。
・ヘアークラック
髪の毛ほどの細いひび割れ(幅0.3mm以下、深さ4mm以下)。
塗膜の表面にのみ発生し、構造への影響は少ないです。
経年劣化や施工不良が原因として考えられます。
・乾燥クラック
モルタルやコンクリートの乾燥収縮によって発生するひび割れ。
これも比較的浅く、構造への影響は少ないです。
・縁切れクラック
モルタルなどの継ぎ目に発生するひび割れ。
施工不良などが原因で、雨水の浸入に繋がることがあります。
・構造クラック
幅0.3mm以上、深さ4mm以上の深いひび割れ。
地盤の不同沈下や基礎の劣化、構造的な問題などが原因で、建物の強度低下に直結します。
・開口クラック
窓枠や扉の周辺に発生するひび割れ。
建物の揺れや歪みが原因で、雨漏りのリスクが高まります。
発生原因の特定方法
クラックの原因を特定するには、ひび割れの位置、大きさ、形状、そして発生時期などを詳しく観察する必要があります。
例えば、ヘアークラックは塗装面全体に散らばって見られることが多い一方、構造クラックは特定の箇所に集中して現れる傾向があります。
また、地震直後に発生したひび割れは地震が原因である可能性が高いです。
複数の要因が重なってクラックが発生しているケースも多いので、専門家の診断を受けることが確実です。
材料・施工の問題点
クラックの原因として、材料や施工の問題も見逃せません。
例えば、劣化した材料を使用したり、適切な乾燥時間を取らずに塗装を行ったりすると、クラックが発生しやすくなります。
また、外壁材と塗料の相性が悪い場合も、ひび割れを招く可能性があります。
そのため、施工業者選びは慎重に行いましょう。

外壁クラックの適切な対処法
補修方法の選択基準
クラックの補修方法は、その種類や大きさ、そして建物の構造によって異なります。
ヘアークラックや乾燥クラックは、塗装による補修で十分な場合が多いです。
一方、構造クラックや開口クラックは、専門業者による補修が必要となります。
補修方法としては、シーリング材による充填、ひび割れ部分をカットしてからの充填、樹脂注入などがあります。
費用と補修時期の判断
補修費用は、クラックの種類、大きさ、数、そして補修方法によって大きく変動します。
小さなヘアークラックの補修であれば、比較的安価に済みますが、構造クラックの補修は高額になる可能性があります。
補修時期については、構造クラックなどは早めの対応が重要です。
放置すると、雨漏りや建物の劣化が進行し、最終的には大規模な修繕が必要になる可能性があります。
信頼できる業者選び
適切な補修を行うには、経験豊富で信頼できる業者を選ぶことが重要です。
業者それぞれの提案内容や費用を比較検討しましょう。
また、業者の対応や説明の分かりやすさなども、業者選びの重要な基準となります。
悪徳業者に騙されないよう、注意が必要です。

まとめ
外壁のクラックは、放置すると雨漏りや建物の劣化、ひいては建物の寿命を縮める可能性があります。
しかし、すべてのクラックがすぐに危険なわけではありません。
まずは、クラックの種類を特定し、その原因を理解することが重要です。
ヘアークラックなどの軽微なクラックは、DIYで補修できる場合もありますが、構造クラックなどの深刻なクラックは専門業者に相談しましょう。
業者それぞれの費用や補修方法を比較検討することで、最適な選択ができます。
早めの対応が、建物を長持ちさせる秘訣です。
当社は、小回りの効く対応と、真心をこめたこだわりの技術で、ご提案からお引渡しまで一貫して対応させていただきます。
外壁・屋根塗装をお考えの方はぜひ当社までご相談ください。
株式会社ホームコート 代表取締役
平成5年より外壁塗装業界に入る。
赤外線建物診断技能士、サイディング塗替診断士の資格を所有。
新潟県新潟市を中心に15,000件以上の施工実績を持つ。
「出会いに感謝」をモットーに、高品質かつ丁寧な施工を行っている。