樹脂サイディングの雨漏りとは?原因・対策・専門業者選びのポイント2025.06.18

外壁の雨漏りは、住まいの快適性と資産価値を大きく損なう深刻な問題です。
特に、サイディングを使用している住宅では、雨漏りの原因特定と適切な対策が重要になります。
気づけば雨染みが広がり、不安が募ることもあるでしょう。
放置すれば、建物の構造にまで被害が及ぶ可能性も。
この問題を解決するために、今回は樹脂サイディングの雨漏りについて、原因から対策、専門業者への依頼の必要性までを解説します。
Contents
樹脂サイディングの雨漏り原因
施工不良による雨漏り
樹脂サイディングの施工は、専門的な知識と技術が求められます。
下地処理が不十分であったり、施工時の温度管理が適切でなかったりすると、サイディングの接合部に隙間が生じ、雨漏りの原因となります。
特にオープンジョイント工法の場合、施工精度が仕上がりに大きく影響します。
また、釘打ちが不適切な場合も、雨水の侵入経路となります。
こうした施工不良は、見た目では分かりにくい場合も多いので注意が必要です。
経年劣化による雨漏り
長年の風雨や紫外線にさらされることで、樹脂サイディング自体が劣化し、ひび割れや反りが発生することがあります。
0.5mm以上のひび割れは、雨漏りのリスクを著しく高めます。
反りによってサイディング同士の隙間が広がり、雨水が浸入する可能性も。
経年劣化は避けられないものの、定期的な点検で早期発見を心がけましょう。
シーリング材の劣化
樹脂サイディングの中には、シーリング材を使用するタイプもあります。
シーリング材は経年劣化により硬化・ひび割れし、防水機能が低下します。
5~10年程度で劣化が始まることが多く、紫外線の影響を受けやすいので、特に注意が必要です。
シーリング材の劣化による雨漏りは、比較的発見しやすいケースが多いです。

樹脂サイディング雨漏りの対策と専門業者への依頼
雨漏り発見時の対応
雨漏りを発見したら、まず雨漏りの場所を特定し、その範囲を把握することが大切です。
タオルなどで雨漏りの箇所を拭き取り、雨漏りの状況を記録しておきましょう。
写真や動画で記録しておけば、後々専門業者への説明に役立ちます。
ただし、自分で修理を試みるのは危険です。
専門業者への依頼の必要性
雨漏りの原因を特定し、適切な修理を行うには、専門的な知識と技術が必要です。
素人が修理を試みると、かえって状況を悪化させる可能性があります。
特にシーリング材の修理は、専門的な技術が必要となるため、専門業者に依頼することが安全です。
信頼できる業者を選ぶことが重要です。
適切な修理方法の選定
修理方法は、雨漏りの原因や程度によって異なります。
部分的な修理で済む場合もあれば、サイディング全体の交換が必要となる場合もあります。
専門業者は、状況を的確に判断し、最適な修理方法を提案してくれます。
依頼前にしっかりと見積もりを取りましょう。
樹脂サイディングのメリットデメリット
樹脂サイディングは、軽量で耐震性が高く、メンテナンスが容易な点がメリットです。
また、耐候性にも優れ、長寿命であることも魅力です。
しかし、初期費用が高く、デザインのバリエーションが限られている点がデメリットとして挙げられます。
これらのメリット・デメリットを比較検討し、ご自身の住宅状況に合った選択をすることが重要です。

まとめ
樹脂サイディングの雨漏りは、施工不良、経年劣化、シーリング材の劣化などが原因です。
雨漏りを発見したら、まずは雨漏りの場所と状況を把握し、専門業者への依頼を検討しましょう。
専門業者は、原因特定、適切な修理方法の選定、そして安心できる施工を担保してくれます。
樹脂サイディングのメリット・デメリットを理解した上で、適切な対策を行うことで、住まいの快適さと資産価値を守りましょう。
定期的な点検も、雨漏り対策には有効です。
早めの対応が、大きな被害を防ぎます。
株式会社ホームコート 代表取締役
平成5年より外壁塗装業界に入る。
赤外線建物診断技能士、サイディング塗替診断士の資格を所有。
新潟県新潟市を中心に15,000件以上の施工実績を持つ。
「出会いに感謝」をモットーに、高品質かつ丁寧な施工を行っている。